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岸田総理「そもそも保険共済に入ってない国民が悪い」と言ったのか?

そもそも保険共済に入ってない国民が悪い」というワードが3月7日、X(Twitter)のリアルタイム検索で2位となっていました。これ、「岸田総理が」ということで、

ええっ?!

と、びっくりしてした人も多かったのではないでしょうか。

連日、被災地のことではなく「政治とカネ」問題が議題に上がっている国会。
やっと被災地復旧や避難民のための議題に…と思いきや、まさか総理がこのような発言を?

こちらについて、真相を、お伝えしていこうと思います。

目次

SNSで「そもそも保険共済に入ってない国民が悪い」が上位入りしたワケ

この「そもそも保険共済に入ってない国民が悪い」のワードですが、実際には、この言葉を岸田総理が、〝一言一句違わず″使用していたものではありません

2024年1月24日の衆議院予算委員会 集中審議で、民主党の近藤議員の能登半島地震に関する質問に対する総理の答弁が元になっています。そこで、共済と融資の話が出たことが炎上の原因です。

「でも、今そのお話し(共済や融資について)をすべきですか?総理がおっしゃっていることは、こういう意味ですよね?」と、能登に心を寄せる国民の怒りから来た「風刺」だったわけです。

先日も、木原防衛大臣が、「被災者を元気付けたいとして」被災地に、よりによって「ブルーインパルスを飛ばす」と発言し、炎上したばかり。

そこへ来て、総理の共済や融資についての言及ですので「いくらなんでも、的外れ過ぎる!」という、国民から政府に対する指摘だったわけですね。

実際のやり取り(文字起こし&実際の動画)

実際には、予算委員会で次のようなやり取りがありました。

先ずは、民主党の近藤和也議員の質問。

近藤和也議員

(生活手段を奪われている被災者の方々に、せめて)車を手にしていただければ。

この基礎支援金、前回であれば100万円から200万円、大規模半壊であれば倍増していく。そして中規模半壊や半壊は、今までありませんでしたので、何とかこちらを進めて頂きたいと思います。

それに対しての岸田総理の答弁。

岸田総理

災害が多い地域において、そもそも保険とか共済への加入、これも重要であるという観点、さらにはこの被災者生活再建支援金、これは災害による損失を補填するというものではなくして、被災者を側面的に支援するという性格のお金であるということ。

岸田総理

まぁ過去の災害との公平性の観点から、どういう方策を用意するべきなのか、今検討しているところです。例えば災害復興住宅融資、あるいは税制上の特例対応、まぁこういった制度と組み合わせることによって、この住宅、そして車等への支援。こういったものを考えていくことは重要であると思います。

近藤和也議員

この被災された方に、保険だとか共済だとか、酷な言葉ですよ。
元々の、この被災者生活再建支援法は生活支援ということですよね。
車は、もう「生活」ですから。ここの位置付けをしっかりと持った上で、進めて頂きたいと思います。

近藤和也議員

そして、融資という言葉も酷ですよ。
70歳80歳90歳の人、お金借りれますか?
無理ですよ。返せないですよ。
そこは何とか被災者に、思いを寄せて頂きたいと思います。

以上です。


岸田総理は「災害が多い地域において、そもそも保険とか共済への加入が重要である」と、ハッキリと、バッサリと、言及していました。
「そもそも保険共済に入ってない国民が悪い」とは言っていませんが、見事な風刺、意訳だと思います。

この「総理の実際の発言」の重大な問題点は大きく2つ。

  • そもそも「国民の自助で」災害時に何とかしろ、という視点
  • 災害が実際に起こっている時ではない「保険」の話を「全力で、被災地の人の生活を考えるべき時の今」持ち出している

近藤議員の指摘の通り、都会のように交通が便利な地域とは違い、車はまさに必需品です。
(筆者も、車がなければ生活が成り立たない地域に住んでいます。)

ブルーインパルス、被災地では日常生活もままならないというのに、本当に3月16日に飛ばすことになったらしいことに、びっくりしていますが、今からでも、そのお金をどうか被災地に使っていただきたいと思います。(参考:東京新聞 2024.3.2 より)

実際の動画(2024年1月24日「衆議院」予算委員会 集中審議(能登半島地震等)

実際の映像は、こちらです。

立憲民主党公式YouTube 国会情報より

筆者からも、政府へお願いです!
どうかどうか、被災地の人々の視点から、根本から考えていただきたいと思います。

被災地に何度も足を運び、9,000個以上の寝袋を届けてきたアルピニストの野口健さんは、自身のInstagramで、こう訴えています。

「今回は今まで僕が経験した被災地と何かが違う。災害が発生してから二ヶ月間。在宅避難、車中泊されている方々の過酷な避難生活が今だに続いている中で、更にこれから増えようとしている現実。」

災害が起きて一月半が経った頃に、「今だに敷き布団がなくダンボール1枚に毛布1枚で寝ています。寒くて、寒くて、夜中に何度も目が覚めてしまいます。寝袋をお願いします」との訴えが寄せられた時には「この国は果たして本当に先進国なのか」と強く感じたのも事実です。

野口健さん Instagramより

野口健さんは、東日本大震災の時にも被災地に寝袋を届け、熊本地震では避難テント支援を行っている 被災地ボランティアのプロでもあります。

野口さんは「正すべきは国の災害支援のあり方であり、災害関連死をいかに防ぐかということではないのか。」とうったえます。

まさに今やるべきことは、速やかに、苦しみの中にいる人々を救うことであり、保険共済の議論などではないはずです。

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