広島県安芸高田市の石丸伸二市長が 5月16日、東京都知事選に立候補することを表明したことが話題になっていますね。
今回初めて石丸さんを知り、安芸高田市の前の市長とは誰か、石丸市長は どうやって市長になった？など、こちらも注目を集めています。
2019年に大きなニュースとなった河井克行・案里夫妻の買収事件で、前市長は河井克行元法相から現金を受け取り、辞職しています。
この記事では、今回 石丸市長を初めて知ったかたのために
- 再び注目が集まった、前市長がお金を授受した事件について
- 石丸伸二さんが市長になった経緯
について、まとめてみました。
安芸高田市の前の市長は誰？
安芸高田市の前の市長（第3代）は、児玉 浩氏です。
2020年4月18日に市長に就任。
その後 2019年の参議院選挙当時 河井克行氏から現金受領があったことが発覚し、2020年7月3日に退任しています。
市長をつとめた期間は、わずか約2か月半でした。
当初、現金授受については認めていませんでしたが、その後、2回に渡って、河井克行氏から計60万円を受け取ったことを認めています。
1回目：県議選直後で、克行氏が「当選祝い」の趣旨で封筒を置いていった。
2回目：買収行為だと感じ、「これはいけない」と押し問答になったが、「怒らせたら地元に不利益になるのでは」と考え、受け取った。
その後、「何度かに分けて」「角の立たない返し方」で返した、とも説明しています。
その後、児玉市長は「深く反省している」と謝罪し、辞職しました。
2020年12月21日、河井克行氏の公判に、児玉氏が検察側の証人として出廷し、現金授受について証言しました。
2020年3月14日、児玉氏は、広島地検に略式起訴されました。（この時、他の地元議員35人も、在宅起訴あるいは略式起訴されています。）
河井夫妻選挙違反事件について
河井夫妻大規模買収事件は、まだ記憶に新しいかたも多いと思いますが、おさらいしておきますと、
2019年に行われた参議院選挙で起きた大規模買収事件です。
広島県選挙区で立候補していた河井案里氏を当選させるために、その夫、河井克行衆議院議員（当時）が、案里氏と共に大規模な買収行為を行いました。
その買収した中のひとりが、児玉前市長だったということです。
市長の他にも、県議や市議らも、合わせて94人に 総額約2,570万円を渡し、案里氏への投票・票の取りまとめを依頼していました。
金銭受け取りは良くないですが…
「怒らせたら地元に不利益になるかもしれない」という児玉前市長の話からは、「圧力」という、国と地方の関係性の問題が表れています。
2020年6月、河井夫妻は、公職選挙法違反の容疑で逮捕されました。
児玉前市長退任後、石丸市長が市長に立候補するまで
児玉前市長が2020年7月3日に退任し、7月5日、竹本峰昭 副市長が市長選挙に立候補する意向を固めた、と報道されました。
しかも、他に立候補者がいないため無投票で副市長が次の市長になるという報道でした。
児玉前市長も「無投票」で当選した人です。
石丸 伸二さんは、7月7日に そのニュースを知り、そういった流れを「断ち切らないといけない」と、出馬を決めたそうです。
7月8日には、会社に「退職します」と連絡を入れ、7月22日に、出馬表明しています。
（参考：週プレNEWS 2022.11.12 より）
すごい決断力ですよね！
2020年8月9日に実施された市長選で、石丸 伸二氏が 得票数 8,076票、竹本氏が 5,344票で、石丸氏が初当選。
石丸氏が、第4代 安芸高田市長に就任することになりました。
現在1期目で、任期満了日は、今年2024年の8月8日です。
東京都知事選に出馬することを表明
石丸市長は、先日 5月10日に、
任期満了に伴い「次の安芸高田市長選挙には立候補しない」
「他にやらなければならないことがある」と話していました。
そして5月16日、東京都知事選に出ることを表明。
石丸市長は、4年ほど前から都知事選出馬を検討していたのだとか。（参考：東京新聞 2024.5.17 より）
と、いうことは、安芸高田市長選の前からですね！
石丸市長の都知事選出馬には、応援する声、賛成できないといった声、色々と見受けられますが、
この「4年前から」出馬を考えていた、ということについては、一部 こういった意見もありました。
発言が本当なら、安芸高田市を踏み台にしか思って無い様で私は嫌だな。
石丸を信じて大切な一票を投じてくれた安芸高田市民に失礼だろう。
今年の安芸高田市長選（2024年7月28日）の行方も気になります。
石丸市長が、どんなマニフェストを掲げてくるのか、東京都知事選、そして安芸高田市長選、両方の行方に注目していきたいと思います！
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