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小泉進次郎 実際に何をした人?実績まとめ!彼の改革は失敗か成功か?

総裁選に立候補し、現時点では「本命では」とも報じられている 小泉進次郎さん。

自民党支持者から 高い人気を誇ってきた進次郎さんですが、持ち前のトークで場を和ませることに長けていて、「小泉構文」は ネット民の間で人気になっていますね!

そんな進次郎さんですが、

では、実際に何をした人なのだろう?

と、疑問を持つ人もいらっしゃると思います。

この記事では、実際に何をした人なのかを追いながら、小泉進次郎さんの政治手腕について見ていきたいと思います。

目次

小泉進次郎さんは、実際に何をした人?

ここでは、進次郎さんの関わってきた政策を見ていきたいと思います。

進次郎さんのプロフィール・来歴・なぜ人気なのか?については、こちらにまとめています。

「健康ゴールド免許」提言で炎上?

2016年、当時 大きな批判をあびたのが、小泉進次郎氏を中心とした自民党の若手議員らが、2020年以降の社会保障改革に向けてまとめた提言「健康ゴールド免許」です。

この内容は「健康管理につとめた人には医療費の自己負担割合を3割から2割に下げる」といったものです。

健康のためにお金と時間をかけられる、裕福な層をもっと裕福にするシステムであると同時に、憲法25条に違反しているのではないか、と問題になりました。

【日本国憲法第25条】

第1項 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。第2項 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

そして、「保険制度のみでは救済し得ない困窮者に対しては、国家が直接扶助し、その最低限度の生活を保障しなければならない」と記載されています。これが憲法で保障されています。

(参考:厚生労働省 憲法25条について

そして持病は、決して 本人のせいではありませんよね
「健康ゴールド免許」提言は、「病気は自己責任」という恐ろしい概念を内包し、憲法25条に反しています。

これには、さずがに自民党のベテラン議員からも

「健康ゴールド免許というのは絶対反対だ。『健康=自己責任』というのは極めて危険な考え方だと言わざるを得ない」

(引用元:集中MediCon 2016.12.5

と、厳しい批判を受けました。

医療界からは「健康を金で買うという社会は、日本の国民皆保険の否定でしかない」、弁護士からも「憲法25条の理念に逆行する」「病気を自己責任とすることは 平等原則(憲法14条1項)にも反する」と批判の声があがりました。
(参考:集中MediCon 2016.12.5弁護士ドットコムニュース 2016.11.9 より)

このように、当然、小泉進次郎氏含む若手議員たちに批判が集まっていたのですが、見落としてはいけないのが、誰が彼らにこの構想を持ち掛けたか、ということだと、集中MediCon誌は報じています。
永田町関係者は「財務省はもちろん、責任の多くは安倍官邸(当時)にある」と語っていたそうです。

「レジ袋有料化」効果は?

レジ袋有料化は、生活に関わることでしたので、ご存知の方も多いと思います。

小泉進次郎さんが旗振り役だったことは確かですが、発案者は、原田 義昭環境大臣(2018年当時)でした。

(進次郎さんが、安倍内閣の環境相として入閣したのは、2019年9月11日です。 )

2019年12月に、「容器包装リサイクル法」が改正され、レジ袋有料化が義務付けられることになりました。

この「レジ袋有料化」でも 小泉進次郎さん、批判を受けていますが、2018年にすでに 環境省がレジ袋有料化の方針を固め、経団連も賛同していたので、進次郎さんは、それを受け継いだ形ではあるのでしょう。

「万引きが増加した」といった別の問題が発生し、その問題については防止策を考えていかねばなりませんが、根本的に「レジ袋有料化の効果自体が、懐疑的だ」といった声もあがりました。

「衛生的なのでレジ袋を使う」「レジ袋をゴミ袋として使う」など、レジ袋は必要、という声も。

しかし、小泉進次郎氏自身、このように述べていました。

小泉進次郎さん「不便極まりないのは申し訳ないなと。
レジ袋を全部無くしたところで、プラスチックごみの問題は解決しません。
それが目的ではありません。この有料化をきっかけに、なぜプラスチック素材が世界中の問題となって取り組まれているのか、そこに問題意識を持って一人ひとりが始められる行動につなげてもらいたい。
是非ご理解いただけるように引き続き努力をしたい。」
(引用元:change.org

つまり、これだけではプラスチックごみの問題は解決しない、と国も分かっていて、「問題意識を持とう」という主旨だったんですね。

確かに、エコバッグや、スーパーのマイカゴ利用者も増えました。
筆者は、ゴミ袋に必要なため レジ袋を購入していますが、その1枚を大切に使うようになりました。

ひとつ、環境に対して 問題意識を持つようになった(有料化への批判も含めて)ことは、効果があったのではないでしょうか。

確かに、レジ袋有料化で 新たに生じた問題を、また議論してどんどん改善していくことこそが、環境改善の実現に向けて、大切なことですよね。

世界でも、レジ袋を禁止したり 有料化したりする流れが広がっており、2018年時点の国連環境計画報告書によると、実施している国は 60か国以上になるといいます。(参考:ELEMINIST 2023.7.26

「農業改革」負けて勝つ!

他に、進次郎さんが取り組んだことの1つは、農業改革です。

当時の安倍晋三内閣が、進次郎さんを「農林部会長」に起用したのは、2015年。
そこから進次郎さんは、農業改革に取り組んでいきます。(改革の議論は、進次郎さんが農林部会長になる前から ありました。)

「農協で資材を買うと高い」という問題にも、進次郎さんは切り込んでいきます。

規制改革推進会議で、ワーキング・グループから全農に提示された改革案は

  • 資材の販売からの撤退(資材の購入に関するコンサル業務への変更へ)
  • 農産物について…農家から農協への委託販売ではなく、農協が「全量買い取り」するように転換
  • 1年以内に、それらの進展が見られない場合は、国が「第二全農」設立をすすめる
  • 銀行部門の改革(農業競争力強化プログラム)

と、かなり厳しい要求でした。

当然のことながら、農協と族議員は、猛反発!進次郎さんは調整に苦慮したといいます。

最終的に、「1年以内」という縛りは無くし、そのうえで 数値目標を定めた年次計画を作り、それを農水省が定期的に点検をする、という形で取りまとめ、農協の自主的な改革を促す形に落ち着きました。

当初の「第二全農」の設立、それから、銀行部門の改革も外されました。

当の進次郎さんは、こう振り返っています。

「一言で振り返るなら、『負けて勝つ』。

今回、飲むところは飲みました。勝ち取れるところは勝ち取れた」
(引用元:論座アーカイブ 2016.12.7

実は、「全農の年次計画、数値目標の進捗に対して、政府が定期的なフォローアップを行う」という部分に対して、全農会長の中野さんが「受け入れられない」と言ってきた時、進次郎さんは、ここだけは譲れない、と、引きませんでした。(参考:論座アーカイブ 2016.12.7

それから、国会で法律を変えることで改革する、というやり方もあったはずですが、そうではなく「農協の自主的な改革」を促す形というのは、理想的な形ともいえるのではないかと思います。

まとめ

進次郎さんは、前述の農業改革の過程で、農業ワーキング・グループをまとめるのはもちろん、農水省や全農の 改革派の人たちも味方につけていきました。

誰が総理になっても、政策はひとりでは出来ませんよね。
進次郎さんは、人と協力していくスキルに長けているのだと思います。

一方で、「健康ゴールド免許」提言問題のように、進次郎さんはじめ 若手議員の方々を「間違った方向へと利用しようとする人や考え」に対し、私たち市民は注視していかねばと思います。

進次郎さんは、総理になっても、ならなくても、信念を貫いて 活躍してくれる政治家だと思います。

進次郎さんの人気の理由については、こちらです↓
進次郎さんが、リーダーシップについて語っています。

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