山田太一さん脚本で、2024年9月に 3回目のリメイク版が放送される「終りに見た街」。
最初に放送されたのは1982年でした。
ラストが衝撃的で、当時観た方からは「トラウマになった」という人も多いですよね。
今回(2024年版)脚本を担当するのは、宮藤官九郎さんということから、もしかしたら ラストシーンは変わるのではないか、という予想も出ています。
本記事では、ラストはどうなるのか?を予想してみました。
記事には、過去作の「終りに見た街」のネタバレを含みます。
山田太一さん脚本の本作を これからご覧になる方、また、情報を入れずに2024年版を視聴したい方は、ドラマをご覧になってから お越しください!
※本記事は、あくまでも「考察」です。
「終りに見た街」あらすじ/1982年版・2005年版のラストシーン
「終りに見た街」あらすじ
現代で、平穏な日々を送っていた一家が、突然、昭和19年(1944年)にタイムスリップしてしまう。
戦争末期の日本は「一億総玉砕」、監視社会、というおそろしい風潮が蔓延している世界だった。
終戦日まで、必死にしのごうと、サバイバル生活が始まる。
そんな中、戦争末期で食べ物が無い時代、子どもたちは 栄養失調になってしまう。
歴史を知っている主人公は、当時の人々に、これから起こる東京大空襲の危険がせまっていることを 懸命に知らせようとするが、それは かなわなかった。
同じくタイムスリップした 主人公の旧友の息子は、帝国軍に入隊してしまう。
旧友の息子も主人公の娘も、この時代の軍国主義に染まっていった。
自分たちの居る所は、歴史では空襲を逃れているはずだったが、そこに突然の閃光と衝撃が起きる。
主人公が目を覚ますと、片腕を失い、1945年にはなかったはずの、折れ曲がった東京タワー、破壊されたビル群が見えた。
「現代」の日本が新たな爆心地となるという、衝撃的なラストだった。
このラストシーンは、人々の心に トラウマを残すと同時に、教訓を与え、誰もが考えさせられるドラマであった。
ドラマ1982年版、2005年版のラストシーンは?
1982年版のラスト
空襲のシーンから、要治(細川 俊之さん)が目を覚ますと、辺り一面焼け野原になっており、自身も左腕を失っていた、という事態に。
遠くに見えるのは、終戦時にあるはずのない 東京タワーやビル群の残骸であった。
唯一、生きている人を見つけ「今、何年ですか?」と尋ねると「せんきゅうひゃく…はちじゅう…」と言って、息を引き取ってしまう。
要治自身のナレーターで、「終わりに見た街は、おそらく水爆でやられた、1980年代の死の街、東京の姿であった。」で終わる。
終わると エンディング曲、軽快な ヴィヴァルディの「春」に乗せて、クレジットが流れ、現実の1980年代の日本の様子が流れる。
竹の子族、お祭り、大学、時の中曾根内閣、ライブ、野球の試合、暴走族、海水浴場など…実際の(当時の)「現代の映像」に、視聴者は ホッとさせられる。
…と思いきや、最後の「制作・著作 テレビ朝日」のクレジットが流れきると、「現実の」核爆発の映像が流れ、その後に「完」と出る。
エンディングも含めての演出が、2度ショッキングなのだが、多くの視聴者の記憶に残ることとなった。
2005年版のラスト
2005年版のラストシーンでも、要治(中井 貴一さん)は左腕をなくしてしまう。
焼け野原になった周りの景色には、倒壊した東京タワーだけではなく、都庁のツインタワーもプラスされている。
生き残った人に、今が何年なのかを尋ねると、「に、にせん…」と言って、息を引き取ってしまう。
「僕が終りに見た街は、2千何年かの、核爆弾を投下された日本だった」と、要治のナレーターで終わる。
1982年版と2005年版のラストシーンは、年代や、1991年に有楽町から移転した東京都庁が「現代の建物」として加わったことを除けば、ラストシーンの概要は改変することなく、ほぼ同じだったと言える。
次に、ドラマが放送された時代背景を見てみましょう。
1982年の時代背景
【世界の出来事】
1980年代は、戦後から1989年末の終結宣言まで続いた、「米ソ冷戦」真っただ中でした。
- 第2回国連軍縮特別総会(ニューヨークで開催)にて、山口仙二さんが、被爆者として初めて 国連の場で核兵器廃絶を訴えた
- フォークランド紛争
- イスラエルのレバノン侵攻
【日本の出来事】
- 歴史教科書問題
- 鈴木内閣退陣、中曽根康弘内閣発足
- 五百円硬貨発行
- 東北新幹線、盛岡駅と大宮駅間で開業
- ソニーが世界初のCDプレーヤーを発売
1965年からの家永裁判を経て、1980年代は「第一次教科書問題」が起きていた頃でした。
1982年、文部省(現在の文科省)の検定で、教科書記述が「日本軍が華北へ“侵略”」から「華北へ“進出”」という表現に書き改めさせられたり、「明治憲法」や「戦争の歴史」「原子力」「住民運動」等の表現について、過去の日本の正当化の方向で厳しい検定を行ったり、といったことが起こりました。
【家永裁判とは?】
家永三郎さんらによって執筆された日本史の教科書が、教科書検定で不合格となったことから、「教科書検定は検閲に当たり、憲法違反」として国を相手取って起こした一連の裁判。
1982年には、上記の検定を不服として、第三次訴訟が行われました。
加藤判決、川上判決、大野判決、いづれも、検定自体は合憲としながらも、検定の裁量権の逸脱を一部認め、国側に賠償を命令しています。
2005年の時代背景
【世界の出来事】
- ジョージ・W・ブッシュが、2期目のアメリカ大統領に就任
- タイで、夫婦別性が選択できるようになった
- ロンドンやインドネシア・バリ島など、世界各地で同時爆破事件が起きる
- イラク新憲法が承認
- 第1回東アジアサミットが開催(マレーシア)
- スマトラ島沖地震
【日本の出来事】
- 中国の国家主席と日本の自公の幹事長が会談、靖国神社参拝問題、歴史教科書問題などについて話し合う
- 日本の島根県議会が「竹島の日」条例制定、これにより、日韓交流イベントの中止など、多くの地方公共団体に影響した(独島・竹島問題)
アメリカ、ブッシュ政権は、2001年に起きた 同時多発テロをきっかけに、アフガニスタン侵攻、イラク侵攻へと突き進んでいくことになります。
テロ事件後のアメリカでは、「我が国は団結する」という空気が作られていったのですが、当初から アメリカでも反戦デモはありました。
日本でも、アメリカのアフガニスタン、イラクへの攻撃に反対する反戦デモが、いくつも生まれていました。
2004年、アメリカ政府調査団は「イラク国内に大量破壊兵器は存在しなかった」と結論づけ、開戦の正当性がくつがえされています。
このように、2000年代になっても、世界の紛争、日本の歴史認識、未だ人類が克服できない問題が山積み、という時代背景がありました。
そして、2024年の「現代」
2024年の時代背景はといえば、残念ながら 世界の紛争は続いており、ガザで起きているジェノサイドを、未だ私たち地球市民は止めることが出来ていません。
また、日本国内では、為政者である政府の人たちが「改憲」を口にし、よりによって「9条」を変えようとする動きさえある 2024年「現代」。
ずっと以前から、そういった動きはありましたが、近年、よりあからさまになってきました。
そのような「2024年」は、ドラマ1回目の放送年・1982年からはどう見えるでしょうか。いま天国にいる山田太一さんは、どう思うでしょうか。
ドラマ内の「いつの間にか、戦争に引きずり込まれていく過程」とならないように、今一度 2024年版を観て、考えたいですね。
2024年版ドラマのラストシーンはどうなる?
2024年版のラストシーン、視聴者の予想
今までに2回、ドラマ化された「終りに見た街」ですが、2024年版のラストシーンについて、
ラストは変わらないだろう
(原作が)思ってたよりかなり救いのない終わり方で驚いた。
クドカンでこんな終わり方想像できないけど、どうするのか。(読書メーター)
(過去作は)どちらもまだ、強烈なラストシーンにリアルさを感じなかったけれど、今回は、今日にも明日にも起こりそうなことで恐怖しか感じないかも
という予想や感想が出ています。
ラストシーンは変えないのではないか
これまで、1982年、2005年、と 2回にわたってドラマが放送されましたが、両方とも、山田太一さんの脚本です。
過去作・2005年版では「戦火の絶えない世界へのメッセージ」として、山田太一さん自ら、1982年版の再執筆をされましたが、重要な構成やラストシーンは変わることはありませんでした。
(参考:公益財団法人 放送番組センター 放送ライブラリー)
今回、2024年版では、宮藤官九郎さんが脚本をつとめ、戦時中ではあるものの、人間たちを描く中に ユニークさを織り込んでいます。
宮藤官九郎さんは戦後生まれですが、ラスト部分を含む ストーリーの根幹部分は、山田太一さんの原作に忠実に、これを引き継がれているのではないか、と予想します。
大泉洋さんが、インタビュー内で ラストシーンについて言及
その理由のひとつとして、大泉洋さんが、宮藤さんの脚本を読んだ感想を聞かれ、このように答えていました。
物語の最後に驚く展開があるんですが、これが40年前に書かれているということにびっくりしますし、40年経った今の時代にこのラストが、より重くのしかかってくる気がします。
(引用元:映画.com 2024.7.30 )
大泉さんの「今の時代に、このラストが、より重くのしかかる」という言葉から、やはり、あのラストシーンは 大幅に改変されることなく、重いラストシーンのまま採用されているのではないか、と思わせます。
そもそも2作目ドラマが「夢オチ」だったのでは?説も
1作目(1982年版)は、「子どもの頃に観た」という人が多く、「トラウマになった」「救いの無いラスト」という声が多かったです。
そして、興味深いのが、2作目(2005年版)を観た方々からの感想でした。
それは、「ラストが何を意味しているか判らなかった」の声が、少なからずあったことでした。
そこから、
この物語は、実は夢オチだったのではないか
という感想を抱く方もいました。
また、そもそもタイムスリップの過程に関して、つじつまが合わない・伏線回収が無い、と疑問を抱いた方からも、「冒頭で眠ってしまった所から “全て夢だった” と考察すればつじつまが合う!」との声がありました。
だとするならば、テレビ映像の世界に限っては、すでに1作目も2作目も、視聴者の受け止め方や想像次第で、(目覚めて現代に戻っていたとは、ハッキリ描かれていないけれど)「これは、夢オチを表現しているのでは」という考察も可能ですね。
小説の最初の方にある「左の肩が痛い」という一文
原作小説の最初の方、朝、目覚めたら 家ごとタイムスリップしていた、というシーンの中に「左の肩が痛い。」という表現があります。
翌朝、何やら気がかりな夢から目を覚ますと、そばで妻が低く私を呼んでいた。
「お父さんーお父さん」
もう何度か呼んでいる声だった。「う?」左の肩が痛い。
すぐそれは 妻が強くつかんでいるせいだと気がつく。
「どうした?」
妻は青ざめていた。
(引用元:小学館文庫「終りに見た街」山田太一 著 お試し版)
一夜にして1944年にタイムスリップし、家の周りは一変、森の中だった…
主人公の妻が、先にその異常に気付き、夫を揺り起こしている時に、夫の肩を強くつかんでいます。
この時の「左肩の痛み」は、そのせいなのですが、ラストシーンで主人公は「左腕」を失っているんですよね。
冒頭とラストで、同じ「左側」という表現の対比があること、その冒頭に「翌朝、何やら気がかりな夢から目を覚ます」という表現があることから、
もしかしたら、これは最初から「夢の中で目覚めて、そこから起こることが全て、彼の夢だったのではないか?」
と考察することも出来そうです。
その場合は、本当に長い、つらい夢ではありますが…
【9月21日 追記】2024年版ラストシーンを見終えて
2024年版のラストシーンは!?
2024年版のラストシーンは、基本的に、山田太一さんの原作に忠実に出来ていました。
主人公・太一は、前作同様に、左腕を失ってしまいます。
新しく足してあるシーンは、何故かつながっている太一のスマホです。
廃墟となった東京で、「現代」の寺本(勝地 涼)が、爆撃を逃れた「シェルター」から、はしゃいでいるものの 1人むなしく配信しているところでした。(※このシーンが、寺本黒幕説の伏線回収、という解釈も出ています。)
廃墟になった東京を、太一が呆然と眺めるシーンでは、2005年版でも出てきた 壊れた都庁のツインタワー、そして2024年版では新たに「折れたスカイツリー」が出てきました。(※東京スカイツリーは2012年開業です。)
前作同様に、太一のそばにいた 生き残った人に、何年か尋ねるシーンがあります。
その人は「にせん…にじゅう…」と答えます。
最後に太一が見たのは、若き日の母・清子をおぶった、小島 敏彦の姿でした。
(※小島 敏彦は、清子の初恋の人で、若くして戦死しています。敏彦は 敏夫の叔父にあたる人。)
2人はやっと会えた…そんな切ないシーンでしたね。
(このシーンにつながっていく前…空襲警報が鳴った時は、敏彦に良く似た新也が、清子をおぶって逃げるシーンがありました。)
(また、寺本のシェルターからの配信が続くスマホを踏んづける「誰か」がいました。その直後、清子をおぶった 若き小島 敏彦が そこにいます。敏彦は実際に、物に触れる・壊すことは不可能と思われますが、「寺本黒幕説」を採用するならば、踏んづけるシーンは、権力に対する怒りであったのではないでしょうか。)
太一の「母」が登場したのは、2024年版が初めてです。
原作・脚本をつとめた山田太一さんは、戦時中生まれです。
1982年版放送当時も、戦争体験者が今よりずっと多かった頃でした。
ゆえに、2024年版放送の今は、脚本担当の宮藤官九郎さんも、主要キャストも戦後生まれ。
宮藤官九郎さんは、敢えて「戦争中を生きてきた役」として清子を登場させたのでしょう。
劇中で、太一のお母さんは重要なキーパーソンとなっています。
宮藤官九郎さんの脚本、お見事でした!
キャストの皆さんの演技にも、引き込まれましたね。
戦前戦中、人々の思考が軍国主義に取り込まれていく恐ろしさ、戦争末期の人々の暮らしの悲惨さ、そして未来の平和は私たちが主体的に作っていかなければ、また同じことを繰り返す、という警鐘を鳴らしてくれたドラマでした。
【9月21日 追記】2024年版の皆の感想は?
そして、今回も、解釈は視聴者にゆだねられる形でしたので、SNSでは
ラストシーンは、どういう意味?
という声が やはり多かったです。
今回初めて「終わりに見た街」を観た方からは、ショッキングなラストに、
ハッピーエンドが良かった…
という声も。
また、寺本(勝地 涼さん)について
寺本は何者?
伏線回収されず、分からない!
の声が多くあがっていました。
2024年版では、こんな考察も!
2005年よりもさらに、「ドラマ考察」が一般の文化となってきた2024年「現代」。
SNS、盛り上がっていましたね。
過去にタイムスリップしていた時間は、実は夢で、破壊された東京のシーンが現実なのかも。
太一たちをこんな目に合わせた張本人は寺本!
何度も見た男は、太一の幻覚だった。
この作品は、ミステリーやSF要素よりも、メインとして伝えたいものを重視しているので、訳が分からない恐怖と不安で終わるので良い。
モヤモヤを残し、あえて視聴者の考察をうながすドラマになっている構成も、さすがです。
「終りに見た街」について
「終りに見た街」とは
「終りに見た街」は、山田太一さんの小説(初出は1981年、中央公論社)です。
その後、山田太一さんご自身が脚本を書き、テレビドラマになりました。
テレビドラマは 1982年、2005年の 2回放送され、舞台やラジオドラマにもなり、戦争について、世の中の在り方について、幾度となく私たちに問い直す作品となってきました。
山田太一さんは、戦時中を体験しています。
その体験がベースとなり、戦前の社会の空気、戦後の生活、その時代の人々の思いが見事に表現されている作品です。
「終りに見た街」テレビドラマ
1982年8月16日放送 テレビ朝日系列「ゴールデンワイド劇場」
- 原作・脚本 山田太一さん
- 演出 田中利一
- 制作 千葉榮彦、岩永恵
- 主題歌 『四季 春』(ヴィヴァルディ)
2005年12月3日放送 テレビ朝日系列「山田太一ドラマスペシャル・終戦60年特別企画」
- 原作・脚本 山田 太一
- 演出 石橋 冠
- チーフプロデューサー 五十嵐 文郎
- プロデューサー 内山 聖子、太田 雅晴、大野 秀樹
- 音楽 坂田 晃一
2024年9月21日放送予定 テレビ朝日系列「開局65周年記念 ドラマプレミアム」
- 原作 山田 太一
- 脚本 宮藤 官九郎
- 演出 片山 修
- エグゼクティブプロデューサー 内山 聖子
- プロデューサー 中込 卓也、後藤 達哉、山形 亮介、和田 昂士
- 音楽 沢田 完
「終りに見た街」キャストまとめ(1982年・2005年・2024年)
役名 | 1982年版ドラマ キャスト | 2005年版ドラマ キャスト | 2024年版ドラマ キャスト |
---|---|---|---|
清水 要治 (2024年版/田宮 太一) | 細川 俊之 (主人公/放送作家) | 中井 貴一 (主人公/システムエンジニア) | 大泉 洋 (主人公/脚本家) |
清水 紀子 (2024年版/田宮 ひかり) | 中村 晃子 (要治の妻) | 木村 多江 (要治の妻) | 吉田 羊 (太一の妻) |
清水 信子 (2024年版/田宮 信子) | 菊池 優子 (要治と紀子の娘) | 成海 璃子 (要治と紀子の娘) | 當間 あみ (太一とひかりの娘) |
清水 稔 (2024年版/田宮 稔) | 山越 正樹 (要治と紀子の息子) | 成田 翔吾 (要治と紀子の息子) | 今泉 雄土哉 (太一とひかりの息子) |
2024年版/田宮 清子 | 三田 佳子 (太一の母) | ||
宮島 敏夫 (2024年版/小島 敏夫) | なべ おさみ (要治の旧友) | 柳沢 慎吾 (要治の旧友) | 堤 真一 (太一の亡き父の戦友の甥) |
宮島 新也 (2024年版/小島 新也 ) | 酒井 晴人 | 窪塚洋介 (敏夫の息子) | 奥 智也 (敏夫の息子) |
上野 勇(1982年版) | 吉田 次昭 | ||
防空防火訓練郡長 (1982年版) | 樹木 希林 | ||
豪農の主人 (1982年版・2005年版) | ハナ肇 | 津川 雅彦 | |
将校 (1982年版・2005年版) | 蟹江 敬三 | 柳葉 敏郎 | |
農家の主婦(1982年版) | 野村 昭子 | ||
隣組組長(1982年版) | 鈴木 清順 | ||
納屋の老人(1982年版) | 北見 治一 | ||
六十代の男(1982年版) | 浜村 純 | ||
岸田(2005年版) | 金子 賢(二等兵) | ||
瓦礫の中の男(2005年版) | 遠藤 憲一 | ||
芋の男(2005年版) | 柄本 明 | ||
背負い籠の老人 (2005年版) | 小林 桂樹 | ||
五十嵐(2024年版) | 神木 隆之介 | ||
寺本 真臣(2024年版) | 勝地 涼 | ||
農夫(2024年版) | 西田 敏行 | ||
老人(2024年版) | 橋爪 功 |
「終りに見た街」過去作は、どこで観れる?
「終りに見た街」の1982年版、2005年版ともに、現在(2024年9月19日)配信されている 動画配信サイトはありませんでした。
大泉洋さん主演の「2024年版」が放送されることにより、過去作を配信してくれるところが、今後出てくるかもしれませんね。
もし、どこかで 新たに配信されるという情報が入りましたら、こちらでお知らせしますね!
(※「2024年版」は、期間内はTverで配信されています。Tverには、大泉洋さんらキャストによる裏話座談会もあります!)
「2005年版」が観れる放送ライブラリー(横浜市)
配信は今のところありませんが、横浜市にある「公益財団法人 放送ライブラリー」で「2005年版・終りに見た街」を見ることが出来ます。
「放送ライブラリー」とは 放送番組専門のアーカイブ施設で、過去のテレビ番組、ラジオ番組、CMなどがアーカイブされており、約4万本が無料で公開されています。
【公益財団法人 放送ライブラリー】
アクセス:
みなとみらい線「日本大通り駅」3番「情文センター口」直結
JR/市営地下鉄「関内駅」より徒歩10分
市バス「日本大通り駅県庁前」より徒歩1分
首都高速「横浜公園ランプ」より3分(駐車場有り)
休館日:毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)、年末年始
住所:神奈川県横浜市中区日本大通11 横浜情報文化センター8階
視聴ブース:1人用ブース30台/2人用ブース20台/3人用ブース10台
(合計60台100席 完備)※研究者ブースもあり
遠足など 団体見学もOK
公式サイト
公式X
「アナウンサー体験教室」などのイベントも行われていて、お出かけにも楽しそうですよ!
配信の時代、アーカイブ施設に出かける機会もなかなかありませんが、横浜市近辺の方は、行ってみるのも楽しそうですね。
まとめ
2024年版「終りに見た街」ラストシーンの予想としては、主に
- 過去作と同じように、ラストは「実は、未来の東京であった」という衝撃的なオチを、そのまま引き継ぐ
- 主人公の夢オチ
という考察が見られました。
ラストは、戦争の恐ろしさと普遍性を伝えて警鐘を鳴らしてくれる視聴者へ問う、という意味でも大切な表現なので、過去作同様のラストになる可能性が高いです。
一方で、過去作でも、視聴者の受け止め方により「これは夢オチなのではないか」と想像する人もあったことから、
「視聴者の想像に任せる」すなわち「両方」とも言えるかもしれません。
ドラマの中で、「現実に起きていた」設定だったとしても、「夢オチ」表現だったとしても、このドラマの伝えたい大切なテーマは同じですものね!
2024年版、宮藤官九郎さんがどのように描いているか、非常に楽しみです。
大泉洋さん、吉田羊さんの「ようようコンビ」はじめキャストの皆さんの演技にも注目ですね。
テレビ朝日系列「終りに見た街」の放送は、
2024年9月21日(土)21:00~22:54 です!
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